GRXが標準装備2020モデル~MERIDA
朝晩の冷え込みが厳しくなり暦の上では『立冬』となりました。
ここで塾長予測変換を行います。
国際連盟によって満州事変や満州国の調査を行った方ではなく、藤原(59歳)、水野(57歳)からなるダウンタウンの先輩芸人です。本当は、ダウンタウンの後輩芸人だったとは、長い間知りませんでした。今まで誤認していた理由はダウンタウンより年上で見た目も貫禄があったのとダウンタウンが芸能界の先輩に対しても臆せずいじって突っ込むようなスタイルで不動の地位を確立していたためです。見た目からの年功序列という古い価値観を捨てましょう。
出典:wiggle.jp
さて、グラベルロードという自転車業界でいう新人社員の最新の定義は、MTB先輩のドライブトレインの構成を取り入れます。極太タイヤ(40c前後)と軽量化しにくいリム幅とさらには、ディスクブレーキによる重量増を強いられる自転車に重いギア比は必要としません。結果、1☓(ワンバイ)やロードバイクより小さいフロントチェーンリングと大型のスプロケットを選択せざる負えません。
これまでは、シクロクロス、グラベルロードに特化したコンポをいち早く開発したSRAM社の1×シリーズの独占市場でした。
令和元年は、空前のタピオカブームを受け専門店が相次ぎオープンしました。しまいには、近所のインドカレー店でもタピオカドリンクの発売がありました。
インドの飲料といえばチャイというミルクティーがあり冷やしてタピオカを沈めるだけで簡単にブームに乗れます。当然の如く飲食店の営業許可、厨房も完備しているお店ですから指をくわえて見過ごせないのが商売人の気質なのでしょう。ユーザーのタピオカニーズに答えて売り上げを伸ばそうとするのは、賢明な判断です。そこで塾長は現地で働くスタッフに尋ねました。
タピオカ売れてますか?
ji,時間カカルヨ
そう、タピオカを作るのには、時間がかかります。たぶん水で戻すタイプのタピオカを利用しているのでしょう。スタッフとの会話は一方通行でもロードパイクコンポのディスクブレーキ化もひと段落したシマノさんからは、ちゃんとタピオカバイクの専用コンポーネントのGRXを発売してくれました。おでこにできた想いニキビは令和でめでたく完治しました。
GRXとSRAM1☓のグラベルコンポ対決 - SUGIJUKU
メーカー別GRX搭載状況
それでは、2020年モデルに標準装備されるGRXは、日本でどれくらい自転車メーカーにGRXを販売したのか確認していきましょう。
MERIDA SILEX
最近の出来事といえばツールドフランス埼玉クリテリウムで新城幸也選手が世界3大自転車レースの優勝者2名を抑えて日本人初優勝を遂げました。その新城選手が操るロードバイクがMERIDAです。
10万円代 SILEX400
出典:merida.jp
- ¥189,900(税抜)→¥208,890(税込)で税込み20万
- GRX400(2×10速)のギヤ前46-30T 後11-36T
- ホイールは台湾OEMメーカーのハブ
- Maxxis Rambler 700x38C(395g)
- 重量 10.2kg(M)
トリプルバデッドアルミフレームの太めなスローピングフレームとこれでもかってくらい長いヘッドチューブ長とMERIDAロゴも控えめで桑田投手の息子さんも驚くほど綺麗なMattなブルーでいいです。シフトワイヤーやブレーキラインなどフレーム内におさまります。メンテナンス性を犠牲に見た目が良くなり最近の定番です。
駆動系はチェーン以外は、SHIMANOですがカタログやWebからは、新製品のmaxxisのタイヤは、チューブレスレディのようですがリムの方は、ググってもわかりません。車体重量をご親切に載せていますがチューブレス対応か載せてないと塾長は心配します。
ステムは、全フレームサイズ80mm?その分フレームのトップチューブ長は、約30mmほど延長されています。グラベルでの操作性の良さがうかがえます。その分重量が増えるよりも操作性とヘッドチューブの長さも相まって大型のフレームバッグも装着可能な作りです。大型フレームバッグ装着してもボトルケージが使える謳い文句の設計のためかBB位置がMERIDAの全ラインナップ中で一番低いです。カタログではツーリングモデルとなっているので荷物を積んだ時に低重心にする事により走行安定性も確保しています。太いタイヤを履くためのクリアランスも確保しやすいでしょう。
30万円代 SILEX7000
出典:merida.jp
- ¥359,000(税抜)
- GRX810(2×11速)のギヤ前48-31T 後11-34T
- ホイールは、Fulcrum Racing 700 DB(1794g)
- Maxxis Rambler 700x38C(395g)
- 重量 8.8kg(M)
MERIDAのモデルの後にくる400とか4000とかのナンバリングは、三桁がアルミフレームで4桁がカーボンフレームです。それくらいご存知でしたか?
そんなにタコではないですか?むしろ魚の目ですか?フレームの話題に戻ります。
基本のジオメトリは、アルミフレームともちろん共通思想ですがトップチューブ長が各サイズ約20mm刻みにサイズが大きくなり比例していくのに対してフレームサイズ44~47がアルミ(+5mm)カーボンが(+16mm)←表1参照
さらにクランク軸の垂直上からヘッドチューブ上面の平行が交わる長さのリーチがアルミモデルは44~47の2サイズが同じ380mmです。←表2参照
フレーム素材による製造方法の違いでなのか?各サイズとの剛性の平均化?はたまた塾長の勘では大きなフレームバッグとボトルケージを使用するため小さいフレームサイズにしわ寄せがいったように思えます。あくまで憶測です。
出典:merida.jp
出典:merida.jp
上記写真を見るとLサイズFRAMEバッグ?使用だとさすがにボトルケージを潰すしかないのでしょうか?アルミフレームならいけるのか?
GRX11速のRX810とRX600
GRXの機械式11速はRX810とRX600があります。主な違い(SILEX7000はGRX810)
クランク
出典::shimano.com
SIKLEX7000には、FC-RX810-2が装備されています。11速GRXのクランクの中では、2つしかありませんけど最上位です。フロントレンジの歯数差がロード系クランクで最大の17Tと通常最大歯数差の16Tより1Tワイドです。皆さんの中に1Tに泣いた経験がある人は朗報です。加えてクランクの重量が約100g軽量です。
ブレーキ
重量は、変わりがありませんがSERVOWAVE ACTHIONがあるかどうかです。レバーを握った時に通常のレバーストローク量よりパッドが早くローターに当たります。
利点としてパッドが減った時でも通常のレバーと比べてストローク量が小さく済むような気がします。
塾長が愛用するSRAM APEX1のレバーは、100Km~150km走行でレバー調整を必要となります。オイルは、沸点の高いDOT5.1なのでオイルが沸騰し気泡が発生しブレーキ制動しなくなるペーパーロック現象が起こることは、考えにくいです。ピストンのでしろとレバー比がシビアなのでパッドがわずかに擦り減っていくと調整が必要になると現段階の結論です。調整しないとレバーを握った時にハンドルまでレバーがベッタリくっついてしまいます。いくらレバーを握っていてもピストンが正しい位置まで移動せずパッドがローターに甘噛み状態でまるでエンドレス前〇です。
SERVOWAVE ACTHIONの詳しくは、shimano.jpへ
40万代 SILEX+ 8000-E
出典:merida.jp
- ¥499,000(税抜)
- GRX810Di2(1×11速)のギヤ前40T 後11-42T
- ホイールは、Fulrcum Rapid Red 500(1640g?)
- Kenda Flintridge PRO 650Bx45C
- 重量 8.7kg(M)
MERIDAのフラッグシップグラベルロードです。GRXDi2(1×11)をアッセンブルしたモデルは非常に稀です。
GRX 2× VS 1×
SILEXのフロント2枚モデルとフロント1枚モデルの11速のギア比を表にしました。ペダルを踏んでクランクを一回転させた時にタイヤが何回転するかを表したギア比です。
フロント歯数÷リア歯数です。表の横軸の1は一番大きいギア歯数でインナーとフロント1×クランクの時にペダルを1回転させた時にタイヤは共に1回転弱しかしませんのでとても軽いギアで荷物を積んだ自転車でも坂道を楽に登れます。1×は、アウターギアに比例するようなカーブを描きつつ1~3枚目まではインナーギアに寄せてトップギアはアウター10枚目のギアと同等です。12枚目があれば1×とフロント2速の同等のギア比をカバーできそうできそうでしょうか。
勢い余って13速妄想
SHIMANOロード系最小歯数は、11Tです。MTB系のXTRなどは、10Tです。それでもフロント2枚のアウタートップのギア比には追いつきません。しょうがないので廃盤小径車コンポのカプレオの9Tを拝借すると綺麗なカーブになりました。1,2,3のクロスレシオ感と11,12,13のクロスレシオ感で整合性が取れます。
いかがでしたでしょうか?やはり高級モデルになればなるほど現実(購買意欲)から離れていってしまう塾長の思考が顕著に表れるプリントとなりました。ギアの多段化の終焉は、e-bikeの今後の普及が大きく影響するのではないかと考えます。UCIがE-bikeオッケーとかなったら島国でも状況は、一変しそうですけどe-sportみたいに市場を開拓していくのか塾長は、楽しみです。